口呼吸と花粉症との関係

- update更新日 : 2019年02月28日
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口呼吸が炎症の原因

日本でアレルギー患者が急増する最大の原因は、口で呼吸する人が増えているからとも言われています。
幼児期に鼻呼吸の訓練にもなるおしゃぶりを早い時期にやめてしまうため、口で呼吸する癖が付く人が増えています。

鼻孔(びこう)にある粘膜や繊毛が、アレルギーを引き起こす空気中の細菌やウイルスをきれいに除去してくれます。
さらに、唾液や喉の奥の扁桃(へんとう)でつくられる白血球の働きで、体内に細菌やウイルスが入るのを防いでくれます。

口には異物を取り除く粘膜も繊毛もありません。
空気中の細菌やウイルスは除去されないまま扁桃を直撃、免疫力の低下を招きます。
取り込まれた異物は体内を巡り、細胞に炎症を引き起こします。
炎症が気管に現れたのがぜんそくで、皮膚に出たのがアトピー性皮膚炎、目や鼻に出るのが花粉症です。

花粉症に強い体にするポイントは鼻呼吸

特に花粉症の場合、鼻詰まりが起こると鼻呼吸ができなくなり、口呼吸に頼る傾向が強まります。
こうなると、花粉症の症状が悪化する「アレルギー疾患の悪循環」を招きます。
理想は花粉症シーズンが始まる前に鼻で呼吸する習慣を身に付け、対策を取ることです。

睡眠時はテープを!

鼻が詰まっていて鼻呼吸しづらい人は、、鼻の通りを良くするために、気道を広げて呼吸しやすくする鼻孔拡張テープを活用するのも一つの手段です。

鼻詰まりが解消できれば、とにかく鼻で呼吸する習慣を付け、昼間は意識して口を閉じ、鼻だけで呼吸するよう心掛けましょう。
口を空けずに済む癖が付くよう、定期的にガムをかむのもいいですね。

昼間に鼻で呼吸する習慣が身についても、寝ているときは無意識のうちに口呼吸になってしまいがちですが、睡眠時は薬局で売っている紙製の粘着テープを、閉じた唇の上から貼って口が空かないようにするのも有効です。

個人差もあり、鼻呼吸に切り替えただけで花粉症の悩みから解放されるわけではありませんが、気軽に見直せる習慣なのでアレルギーに苦しんでいる人は、まず、鼻呼吸か口呼吸かをチェックするのもいいですね。

テレビを見たり考え事をしたりしているときに口が半開きになっている人は、口呼吸している可能性が高いですよ。