蕎麦とうどん

- update更新日 : 2019年06月17日
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暑い時期、特に食卓への登場回数が増える蕎麦とうどん。
皆さんはどちらがお好きですか?
同じ和食、主食の麺類なので、なんとなくの好みで食べ分けていたりしていませんか?
蕎麦とうどんを栄養面から比較すると、全く異なるものであることが分かりますよ。

食物繊維が多く含まれる蕎麦

1人前あたり、蕎麦に含まれる食物繊維は3.9g、うどんに含まれる食物繊維は1.8g。
1人前を食べたときの食物繊維の量は、2倍も異なります。
食物繊維は、お腹をスッキリさせてくれる効果やコレステロール値の低下、生活習慣病の予防につながる役割を持っている栄養素です。
腸内では、善玉菌に働きかけてくれるので整腸作用もあります。

カロリーの低いうどん

1人前で比較すると、うどんは242キロカロリー、蕎麦は296キロカロリーです。
食物繊維は蕎麦のほうが多く健康的なイメージですが、カロリーはうどんのほうが低いのです。
では、ダイエット中はうどんを選ぶほうが良いのでしょうか?
ダイエット中は低カロリーのものが良いと思いがちですが、糖質を抑えたいダイエット中に食べるものとして、うどんはあまり適切ではありません。

蕎麦に含まれるルチン

蕎麦に含まれているポリフェノールの『ルチン』。蕎麦がルチンを持っていることは、蕎麦の健康効果が注目されている理由の1つです。
ルチンの健康効果として実験結果が出ているのは、認知症の予防、生活習慣の予防、血管系の疾患の予防、関節系の疾患の予防、などがあります。
これらは、ルチンのもつ強力な抗酸化作用や、毛細血管を強化する性質などにより得ることができる効果です。
ルチンは蕎麦粉に含まれていますので、もちろん蕎麦にのみ含まれており、うどんには一切含まれていません。
ルチンを摂りたいのなら、蕎麦を食べましょう。

消化に良いうどん

消化に良い食べ物の条件といえば、胃腸に負担がかからないものです。
柔らかく煮ている、温かい、消化に負担のかかる繊維質が少ない調理方法や食べ物が消化によい食べ物と言えます。
まさにうどんですね。なので、風邪をひいたときのように、消化に良い食べ物を食べたいときはうどんを選ぶと良いでしょう。
たまご入りの月見うどんにすることで、消化に良い炭水化物と、たまごのたんぱく質を同時にとれるので、特におすすめですよ。

いかがでしたか?蕎麦は食物繊維が多かったり、GI値が低かったり、ルチンというポリフェノールを含んでいたりと、健康によい性質をたくさん持っています。
なので、蕎麦かうどんかで迷ったときは、蕎麦を選ぶことをおすすめします。
うどんは小麦粉の塊なので、パスタと同じ種類の主食ですが、うどんは消化によい食べ物です。
特に温かいうどんは、風邪のときに重宝するでしょう。
よって、日常的には蕎麦を食べ、風邪のときのみうどんを食べることをおすすめします。