唾液で健康に!

- update更新日 : 2020年12月23日
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風邪やインフルエンザが流行する季節になりました。
菌やウイルスに対して多様な免疫物質や酵素で抵抗してくれるのが唾液です。

普段意識もせず口の中に出ている唾液ですが、通常は1日に1~1.5リットル程出ていると言われています。

唾液には大きく分けて6つの機能があります

①自浄作用
適度な粘性を持った唾液が口の中にある汚れを洗い流し、口臭や虫歯歯周病を予防してくれます。

②口の中を中性に保とうとする作用
飲食による様々な刺激に対して元の環境に戻そうとする力が唾液にはあり、中でも甘いものを食べた時、虫歯菌が歯を溶かそうと作った酸を中和してくれる機能はとても重要で、唾液が多い方は虫歯になりにくいと言えます。

③再石灰化作用
虫歯菌により溶けかけた歯を修復して強くする作用です。

唾液には歯の硬い成分の1つであるカルシウムやリンが多く溶け込んでいて、弱っている歯の部分ではその部分を再石灰化させる機能を発揮します。

④抗菌作用
菌やウイルスに対して殺菌・抗ウイルスをおこなう作用です。

体内の出入口である口は様々な菌やウイルスが入り込もうとしますが、免疫の全てを担っているのが唾液です。
唾液の中には10種類以上の免疫物質や酵素が入っていて多様な菌やウイルスに対して多様な免疫物質や酵素で抵抗しています。

⑤消化作用
糖を分解して細かくする消化酵素(アミラーゼ)の作用です。
お米を良く噛んでいると甘く感じるのはこの酵素の作用であり、よく噛むと消化が良くなるのはこの作用の影響もあります。

⑥口の中を保湿してくれる作用
口の中の粘膜が乾燥していまうと炎症が起こりやすくなってしまい、唾液がすごく少ない場合は少し擦れただけで赤くなってしまう程です。

もしこの唾液が出なくなってしまったら、一体どうなるのでしょうか?

・虫歯や歯周病が多くなる
・口臭がひどくなる
・味を感じなくなる
・口の中がいつもピリピリした感じになる
・すぐ体調を崩しやすい体になる
・ガンや肺炎など怖い病気にかかりやすくなる可能性も考えられる
などたくさん挙げられます。

唾液をしっかり出すための秘訣

それは良く噛み・良く話し・よく笑うことです。
唾液を作り出す唾液腺は使わないと段々と機能が弱ってしまいます。
唾液腺の周りには顔の大きな筋肉が付いているので、筋肉を動かして唾液腺に刺激を与えましょう。

もう一つ唾液の作用を十分に発揮するために重要なのは、鼻呼吸をすることです。

唾液が出る健康的な生活を送るために、こまめに水分を取りストレスをためず、薬に頼らないように心がけましょう。(薬の服用による影響がでることもあるため)