紫外線による目への影響

- update更新日 : 2024年06月18日
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紫外線は皮膚がんなど、肌に影響を及ぼすことが知られていますが、眼にも大きな影響を及ぼすことがあります。

目に当たった紫外線は主に角膜(黒目)で吸収されますが、吸収しきれなかった紫外線は、水晶体や網膜など目の奥のほうまで到達し、目の健康に悪影響を及ぼします。
日差しが強い日などに大量の紫外線を短期間に浴びると、結膜充血や紫外線角膜炎などの急性障害を起こします。
そして急性障害を繰り返していると、慢性的な障害につながります。

紫外線による急性障害

紫外線角膜炎
紫外線角膜炎は山や海のレジャーで多く、眼の日焼けのような状態です。
結膜充血や異物感が生じますが、多くは48時間程度で回復します。
ひどい場合は、角膜の表面がはがれ、強い痛みと涙が出ます。

紫外線による慢性障害

瞼裂斑(けんれつはん)
瞼裂斑は結膜にできる黄色い斑点や隆起のことで、治療の必要はないそうです。
ただし、周囲が充血しやすく、異物感が出ることがあります。

翼状片(よくじょうへん)
 翼状片は結膜が角膜に向かって伸びていく病気で、進行すると瞳孔が覆われ視力が低下するため、大きくなる場合は切除する必要があります。

白内障
日本人に最も多く見られる皮質白内障は、紫外線と関係深いです。
白内障は本来は透明である水晶体が濁る病気で、水晶体が濁ると網膜まで光が届かなくなり、目がかすむ、細かい文字が見えにくい、光をまぶしく感じるなどの症状が現われ、徐々に視力が低下していきます。
進行すると失明に至ることもあります。

紫外線の影響が目に強く出る人・出ない人の違い

肌質によって日焼けのしやすさが違うように、紫外線の目への影響にも個人差があります。
違いを生む原因のひとつが涙液の量です。
涙は紫外線に当たると発生する活性酸素を分解し、洗い流す役割があり炎症が起こりにくくなるよう、目を保護してくれてます。
逆に涙の量が少ないドライアイの人は、角膜が露出して傷がつきやすくなります。

白内障などでは、目の色が薄い人は紫外線を通しやすく、目への影響が出やすくなります。
目の色は虹彩に含まれるメラニン色素の量によって変わってきます。
メラニン色素は有害な紫外線から身体を守る役割をもつ色素です。
近年は、紫外線抑制(UVカット)機能付きの眼鏡やコンタクトレンズなども多くあり、上手に利用すれば裸眼よりも紫外線から目を守ってくれる効果が期待できます。

他にも帽子をかぶる、日傘を使うなど紫外線対策が大切です。

まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください(^^)

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