嗅覚の凄い能力
何も意識していなかったのに、香りを嗅ぐことで当時の記憶がよみがえることありませんか?
私は春先になると「沈丁花」の香りで、学生時代の下校時の帰り道を思い出します。
花は見えないけど、どこからか風にのって香ってくる、懐かしい風景です。
この香りにつられて、花のある場所を探したりもしました。
というようなこと、おそらくどなたも経験されてるのではないでしょうか?
このように特定の香りを嗅ぐことで、その香りに結びついてる記憶が呼び起こされる現象のことを
「プルースト効果」といいます。
意識していないのに、その香りを嗅いだ瞬間に数十年前の記憶でも一瞬で思い出せるという、凄い能力です。
嗅覚は本能に直接働きかける
嗅覚は視覚、聴覚、触覚、味覚とは違い、直接本能に働きかけます。
香りの情報は大脳辺縁系の扁桃体や海馬といった本能行動や感情、記憶を司る部分に直接伝わります。
ということは、理性よりも先に本能が働きます。
先に本能に働きかけるので、他の情報に惑わされることなく、香りが記憶に残りやすいのです。
私たちの体は、天然の物質はすべて分解し、体に必要が無くなれば老廃物として排出します。
しかし、化学的に作られた物質はすべてを分解しきることは出来ません。
その為、合成の物を摂り続ければ少しずつ体の中に蓄積されていきます。
嗅覚・味覚・触覚を介して体の中に吸収されるものは出来る限り天然の物を選んだ方が良いと言われる所以です。
合成香料
合成香料はおもにフレグランスとして化粧品や洗剤、柔軟剤などといった日用品に使われています。
製造方法は様々ですが、市場に流通している多くの合成香料は石油系の原料からさまざまな化学反応によって作られます。
合成香料による「香害」
合成の香りは私たちの脳へは刺激が強すぎます。
そのため、合成の強い香りを嗅ぎ続けると頭が痛くなったり、ひどくは吐き気を引き起こすことも考えられます。
このことを「香害」とも言われています。
また合成香料を、長年使い続けると肝臓に負担をかけるともいわれます。
香りは私達の心身を癒してくれますが、その香料が「天然」か「合成」かで体に与える影響が違ってきますので、意識して使いたいですね(^^♪
暑い日が続きますが、なかなか疲れが抜けにくい方、エアコンによる体の冷えなどで筋肉が硬くなり血行不良であることも多いです。
是非一度当院にご相談下さい。