クスリ(薬)は、リスク(危険性)
「クスリ(薬)」は、「リスク(危険性)」 とは、後ろから読み替える言葉遊びのようですが、そんなに的外れでもないようです。
薬も過ぎれば毒となる
適量であればちゃんと作用するクスリもとり過ぎるとリスクになる。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざもありますね。
「このクスリはいつも飲んでいてよく効くから」と、それほど症状がないのに、慢性的に同じ薬を使っている方もいるかと思いますが、これも一種の薬物依存です。
最初のうちはよく効く薬だったとしても、何度も使ううちに効果が出にくくなり、薬というより日々のルーティンになっていて、極端には依存症のような、体の毒になっていることも考えられます。
睡眠薬や頭痛薬といった身近な薬でも、薬物依存は起きるそうです。
多剤服用(ポリファーマシー)とは
近年、6剤以上の場合に副作用の相互作用でリスクが高まるという問題が起きているようです。
近年に限らず、それ以前からも多剤服用はあったかと思いますが、近年になって問題視されてきているようです
できる限り、6剤よりも少なくおさえる必要があるとのことです。
特に高齢になると、複数の疾患を抱えることが多く、医師は患者さんの訴えによって薬を増やしていく傾向があります。
統合医療という分野もできてきていますが、この症状は何科、この部位は何科と分かれているのがほとんどの病院です。
患者さんが「あそこが痛い」「ここが痛い」となれば、それぞれ薬が処方されます。
しかし、患者さんの訴える痛みなどは、飲んでいる薬の副作用のせいの場合もあるようです。
このようなお話を聞いていると、できるだけクスリは減らしていくようにする必要があるのではないかと思います。
添付文書について
薬には必ず添付文書がありますね。
副作用、副作用がどれくらいの頻度で起きるのか、どのような症状になったら医師や薬剤師に相談すべきかなどが書いてあると思いますので、飲む前に確認して理解した上で服用することが大切ですね。
副作用も早期発見が大切です。
薬を使用して異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。
いつもお伝えしていますが、生活習慣病※の場合には、クスリよりもリスクの低い、身体を動かしてエネルギーを消費する運動がおすすめです。
※「脂質異常症(高脂血症)」「糖尿病」「高血圧」
運動前にお体をみてもらいたいという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
「自分のつらい症状も本当によくなる?」と不安なあなた