真夏のベタベタ汗対策
汗は「サラサラタイプ」と「ベタベタタイプ」の2種類に分けられ、それぞれにおいの強さや蒸発のしやすさなどが異なります。
ベタベタした汗はかいたときの不快感も強く、「悪い汗」と呼ばれていたりもします。
べたつかないさらっとした汗をかくためには、汗腺の機能を高めることが大切です。
そこで今回は、サラサラとした「良い汗」をかくための夏場の生活習慣のポイントや、汗腺の機能を高めるトレーニング方法をご紹介します。
汗には良い汗・悪い汗がある
「汗はなるべくかきたくない!」という方もいるかもしれませんが、体温調整の役割を持つ汗を適度にかくことは、人間が生きる上で欠かせません。
汗をかいて、それが蒸発することは自然の現象といえます。ただ、汗をかくにしても、
極力「良い汗」をかくことが重要。まずは、良い汗と悪い汗の特徴を見てみましょう。
良い汗の特徴は?
●小粒で濃度が薄い
●成分はほとんど水に近い
●サラサラしている
●においが少ない
●蒸発しやすい
●汗をかくとすっきりする
良い汗は蒸発しやすいため、汗をかくことで効率的に体温調整ができる汗でもあります。
悪い汗の特徴は?
●大粒で濃度が濃い(ミネラルがいっしょに排出されるため)
●粘度があり、ベタベタしている
●においが強い
●蒸発しにくい
●汗をかくと不快
蒸発しにくいため、汗をかいても体温調整しにくいことが悪い汗の特徴。
また、体に必要なミネラルも排出してしまうため、かきすぎると夏バテや熱中症も起こしやすくなります。
悪い汗をかく原因は、汗腺の機能が弱まっていること。
汗腺は、冷房の効いた空間で長時間過ごしたり、運動不足で汗をかかなかったりすることで衰えてしまいます。
弱まった汗腺の働きを正常な状態にすることで、サラサラとした良い汗をかくことができるようになるのです。
《 良い汗をかくための3つの生活習慣 》
①部屋の温度を下げすぎない
冷房の設定温度は、なるべく下げすぎないように心掛けましょう。職場などで調整ができない場合は、冷風が体に直接あたらないよう、カーディガンやブランケットなどを活用することがおすすめです。
②涼しい部屋から急に暑い屋外へ出ない
冷房で冷やされた空間に長時間いると皮膚温度が下がり、暑い屋外に出てもなかなか汗が出ない状態に。しかし、一定時間が経つと、大量の汗をかいてしまいます。
外出前はいきなり炎天下に出ず、玄関などで外気に体を慣らしてから出るようにしましょう。
③夏は動物性の脂肪とたんぱく質は控えめに
牛・豚・鶏などの肉類や、バター、チーズ、魚介類といった動物性の脂肪やたんぱく質を多く含む食べ物は、熱を体内にとどめてしまいがち。
さらに、発汗作用もないため、食べすぎには要注意です。いずれの食材も適量を意識して、バランスの良い食事を心掛けましょう。
汗腺は、年齢とともに衰えていくといわれており、大人になるほどベタベタとした悪い汗をかきがちです。
また、汗をかきにくい体になると、夏バテのリスクも高めてしまいます。
それを防ぐためには、汗腺を鍛えることを意識した生活習慣を取り入れて、良い汗をかくための体質改善をしていくこと。
サラっとした汗をかけるようになると、快適で健康的に夏を過ごせるようになるはずです。
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