「噛むこと」とスポーツの関係

- update更新日 : 2019年06月09日
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集中の連続で脳が疲れてきたときにガムを噛むと、精神的な疲労が回復することが最近わかっています。
また集中力を高めるためにガムを採り入れるスポーツ選手を 多く見かけます。

局面で「噛む」スポーツ選手の真情

私たちが食べ物などを「噛む」ときには、口の周りの筋肉を使いますが、その筋肉を専門的な言葉で「咀嚼筋」といいます。
ある研究では、サッカーの選手にはキックの時、野球の選手にはバッティングとピッチングの時、バレーボールの選手にはスパイクの時、ハンドボールの選手にはシュートの時に、それぞれの選手に特別な装置をつけてもらい、その瞬間の「咀嚼筋」の活動量を測定しました。

すると、明らかに強い動作を行うタイミングで「咀嚼筋」も動いていることが判明したことから、「噛む」こととスポーツは関係しているといえます。

強く「噛むこと」で脳が活性化される

スポーツのプレー中には、瞬間的な判断が必要な場面があります。
そんなときは、身体のキレとともに、頭のキレも求められます。

脳の検査などに使われる「MRI 」の装置で噛んでいるときの脳の状態を調べた結果、「噛む」力が強いときほど、脳が活発に動いていることがわかりました。

スポーツを行う際の「噛みしめ」

スポーツを行う際は、上下左右合わせて8本の奥歯が大事だと言われています。
この4本に均等に力が入らないと、キチンと噛みしめられなくて、筋力が発揮できなくなってしまいます。
一番磨きづらい歯が、キチンとした噛みしめには一番大事なんですね。

走るスタートダッシュ時に歯をぐっと噛むことが重要であるということが分かっています。
ただ、一度スピードに乗ってしまえば、今度はリラックスして走った方が良いので、歯を噛み締める必要はありませんが、臨機応変に噛む噛まないを使い分けるといいですね。

ここ一番で歯をくいしばるには、「咀嚼筋」を鍛える

噛みしめることで、身体に「ホフマン反射」と呼ばれる反応が 起こり全身の働きを向上させることができます。

このような作用を強化するため「噛む力」を アップさせ、噛むときに使う「咀嚼筋」を日頃からよく働かせることが大切です。

「咀嚼筋」を鍛える一番簡単な方法はガムを噛むことですが、無意識にガムを噛んでいたらいいわけではありません。
両方の奥歯、特に普段あまり使っていない奥歯を意識して噛むことが大事なのだそうです。
そして、奥歯だけではなく前歯でも噛むようにして、咀嚼筋全体を鍛えるようにしましょう。