夏風邪は治りにくい

- update更新日 : 2019年08月11日
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先日当院の院長もお子さんの風邪がうつり、治るまで随分長引いてたようです。

夏風邪は冬に引く風邪と違う特徴があり、頭痛、発熱、腹痛、下痢、喉の痛みなどの症状が多く夏バテと勘違いすることが多いようです。

風邪を引く原因の8割はウイルス感染であり、夏風邪の原因となるウイルスは冬の風邪と違い、夏場のジメジメした高温多湿の環境で活性化します。

夏の2大ウイルス

アデノウイルス
屋外プールなどで感染するケースが多いことから俗にプール熱(咽頭結膜熱)と呼ばれる症状を引き起こす原因のウィルスです。
主な症状としては発熱や喉の痛み、頭痛や食欲不振などです。
大人が夏風邪をひくケースでは一番の原因であると言われています。

②エンテロウイルス
腸で急速に増加するためお腹にくると言われます。
汗をかきやすい夏場は、下痢を引き起こすと脱水症状にもなりやすいので特に水分補給が必要です。

夏風邪が長引く理由は、現在夏風邪のウイルスに有効な治療薬がなく、抗生物質が効かないからとも考えられています。
さらに、暑さや夏バテからくる食欲不振などで、免疫力が下がってしまうという理由もあります。

免疫力をアップ、夏風邪をひかない身体作り

①最初にウイルスと闘う場所は口の奥の方にある扁桃腺
ウイルスや細菌と闘ってる時に炎症がおこります。

②ウイルスが気管支まで侵入して粘膜まで傷つけると急性気管支炎を起こし咳や痰の症状がひどくなります。

③ウイルスによるダメージが肺にまで及ぶと、肺炎を引き起こす可能性もあり。
肺炎は高齢者や免疫力が下がった人にとって命に関わる病気です。

免疫力アップに欠かせない食生活

・ 腸内環境を整えるのは、しいたけ、まいたけなどのきのこ類(βーグルカン)
・ 抗酸化作用による活性酸素の除去には、にんじん、カボチャ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜(βーカロテン)
・ 身体を温めて冷えを解消するのは、大豆、高麗人参など(サポニン)
・ 免疫細胞を活性化させるのは、牡蠣、パメルザンチーズ、煮干し(亜鉛)
・ 抗アレルギー効果があり、免疫細胞を活性化させるのは、昆布やめかぶなどのネバネバした海藻類(フコダイン)
・ 腸内環境を整えながら免疫細胞をアップさせるのは、ヨーグルト、味噌、納豆などの(発酵食品乳酸菌)

日常生活にこれらの食品を取り入れたいものです。

また、ハチミツは天然の抗菌・抗生物質とも言われています。

防御力の弱い人、つまり免疫力が低下している人ほどウイルスは身体の奥へ侵入し、奥へと侵入するほど重症化します。
夏風邪対策のカギをにぎる免疫力をアップさせましょう。