血圧のクスリの影響
以前、根治が難しい病気に生活習慣病があり「脂質異常症(高脂血症)」「糖尿病」「高血圧」が該当するとお伝えしました。今回、「高血圧」の「クスリ」に関して掘り下げてみました。
降圧薬は主に3タイプある
血圧を下げる薬である降圧薬は、3つのタイプがあるそうです。
①血管を広げるタイプ
②血液の量を減らすタイプ
③交感神経の過剰な働きを抑えるタイプ
血管を広げる薬は、カルシウム拮抗薬やARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)など、
血液の量を減らす薬は、利尿薬など、
交感神経の過剰な働きを抑える薬は、β遮断薬など
があります。
血圧の調節で大きな役割をもっているのが、体内にあるアンジオテンシンⅡという物質だそうです。アンジオテンシンⅡは、血管を収縮させたり、腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があり、血圧を上げる働きをしています。ARBやACE阻害薬は、アンジオテンシンⅡが作られるのを止めて、血管を広げて、血圧を下げる効果があるそうです。
いずれの薬剤も、のどの違和感、むくみ、軽い動悸やめまい、顔のほてり、手足の冷えなどの副作用があるそうです。
薬での治療においては、こういった副作用があることを考慮していく必要があります。
まずは生活習慣の見直しから
以前もお伝えしましたが、高血圧は、
本態性高血圧(原因が特定できない)が高血圧全体の9割程度あり、遺伝や体質、生活習慣などが関与しています。生活習慣については、ある程度自分の意志でコントロールできるものです。
・運動不足
・過剰な塩分摂取
・肥満
・過剰飲酒
・精神的ストレス
・自律神経の調節異常
・野菜や果物の摂取不足
・喫煙
などです。
ということは、重症な方は除いて、食事や生活環境、運動習慣の見直しをすることが大切です。運動をはじめる前にお体をみてもらいたいという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
「自分のつらい症状も本当によくなる?」と不安なあなた