便通と関係深い硬水と軟水

- update更新日 : 2020年12月23日
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私達が普段飲んでいるお水には、軟水と硬水があり、これらは便通にとても関係あります。

軟水と硬水の違いは、硬度の違いです。
硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。
市販のミネラルウォーターのラベルには硬度が表示されていることが多いので、注意してみるとよいでしょう。

硬度の濃度が高い硬水は、口当たりが重く苦みを感じます。
反対に濃度が低い軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です。
私たちが普段飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水ですので、日本人には硬度の低いお水の方が合うと言われています。

便秘解消を期待できる硬水とは

マグネシウムは下剤に使われていることもあり、マグネシウムを多く含む硬水は、消化器系に影響を与えて便通を良くする効果が期待できます。
便秘気味の人が硬水のミネラルウォーターを飲むことで、便秘が改善されるケースもあるそうです。

その反面、胃腸が弱い人の場合は、硬水に多く含まれるマグネシウムの影響でお腹がゆるくなってしまうこともあります。

またカルシウムやマグネシウムが多く含まれている硬水には、血液をさらさらにする効果があると言われ、動脈硬化を予防して、心筋梗塞や脳梗塞といったリスクを減らすことが期待されています。

 

お腹に優しい軟水とは

軟水はマグネシウムの含有量も少なくお腹にも優しいため、赤ちゃんや小さな子どもにも安心して与えることができます。

その反面、便秘やむくみを解消したり、筋肉の痙攣や足がつるのを予防するなどの効果があるミネラル補給はできません。

また軟水は肌や髪にも優しく、身体や髪を洗っても心配はほとんどありません。
硬水で体や髪を洗うと、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの影響で、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。

*硬水と軟水を上手く使い分けできるとよいですね。
便秘解消を期待できる硬水ですが、マグネシウムイオンの含有量が多いため、人によって体に合わないこともありますのでご注意下さい。